実績とお客様の声

c続・シェイクスピア劇

  • d大澤 昭一郎
  • d専門書

ほぼ1年の間にブイツーソリューションを利用して3冊の自費出版を行ったが、いずれも檜岡さまがご担当で、丁寧かつ親切に対応していただき感謝している。

1冊目は英国人ゴルファー、ハリー・ヴァードンの自伝を翻訳する前に、彼ゆかりの地を巡るため2004年に一人で英国を歩き回った際の日記を思い出として出版したものだった。
刷り上がった本『英国ぶらぶら一人旅日記』を知人に贈ったが、著者本人が最も懐かしく鮮やかに当時を思い出して楽しんで読んでいる。
ただ、発行日にこだわったため校正に十分な時間をかけられず、出来上がった本を読み返すと校正漏れが多く、自分で正誤表を作成した。

2冊目は2008年に新聞社の時代小説大賞に応募した作品を、原稿を見直し、いくつか修正・追記して記念に出版したものである。
タイトルは『宇喜多秀家 生きてあらば』で、これも知人に贈り喜ばれた。
執筆当時の資料調べの楽しさや苦労を思い出しながら読み返し、出来栄えに満足している。
今回は発行日に余裕があったため、校正ミスもほとんどなく、自己満足のいく仕上がりとなった。

3冊目は弟の遺稿をまとめて出版したものである。
前の2冊は原稿をワードに変換していたが、今回は手書き原稿であり、しかも走り書きで判読に苦労する内容だった。
それでも、弟の遺稿4点をなんとか書籍として残したいと思い、ブイツーソリューションの檜岡さまに相談。
「費用を抑えるため、ワード入力をこちらでできないか」との返答に感謝したが、すべてを判読する自信も時間的余裕もなく、最終的には手書き原稿のデータ入力からすべてを依頼した。

加えて、弟が勤めていた大学発行の『就実英学論集』に掲載された論文の抜き刷り小冊子が残っており、そこからいくつかを選び、手書き原稿とともに1冊にまとめることにした。
小冊子を送り意見を聞くと「データはないか」と問われたが、遺品の中には見当たらなかったため、すべてデータ作成からお願いすることとなった。
弟の遺影写真と、自分が書いた「編者まえがき」「編者あとがき」のデータを送り、概算見積に納得して正式に発注した。

手書き原稿の判読に時間がかかり、初校のゲラが届いたのは1か月以上後だった。
判読できない箇所は●で表示されると聞いていたが、実際のゲラには●がなかった。
読み進めると、自分の判読と異なる箇所が多く、弟が参照していた英書のコピーと照らし合わせながら、正しいと思われる字句の修正に注力した。

初校の校正には約1か月を要し、特に苦労した字句の修正に集中したが、それでも確信を持てない箇所があった。
2校目でも判読に迷う字句を重点的にチェックし、2週間ほどかかった。
3校目は最終校正と考えて取り組んだが、修正箇所が多く、自信を持って校了とは言い切れなかった。
そんな自分の不安を汲み取るかのように、檜岡さまから「もう1回用紙で校正しますか」と提案され、ありがたく4校目をお願いした。

4回目の校正でも、弟の原稿ということもあり判読に迷いながら、最終的には19か所を修正した。
特に送り仮名や字句の統一、レイアウトにも注意を払った結果、自分なりに納得できる仕上がりとなった。
このように、本書は自分一人の力では完成しなかった。
ブイツーソリューション担当者の尽力があってこそ出版できたものであり、まさにブイツーソリューションとの共同作品といえる。

書名は弟の前作の続編として『続・シェイクスピア劇』とした。
ブイツーソリューションへの感謝があふれる出版となった。

  • 拡大

  • 拡大

  • 拡大

書籍体裁ハードカバー A5判
本文仕様モノクロ 108ページ
装丁デザイン既製325番 背景色変更(既製の装丁一覧はこちら