私が拙著ながら小説を書き、出版という夢を持った発端は私の母にあります。
84歳の母は昔から読書好きで、今も毎日のように小説を読んでおります。御社より作品が届いた夜、私はそのうちの一冊を手にして母へ持って行きました。母は初め何が何だか分からないような顔をしていましたが、私の本と知ると大変驚き、そしてちょっと興奮気味に喜んでいました。この時私は、今まで大変苦労をかけた母にほんのわずかな親孝行をしたと自負し、また満足感に満たされました。
実はこの親孝行の夢は数年前より抱いていましたが、自費出版最大手と言われるある出版社に相談したところ金額面で鼻で笑われました。地方の出版社では月刊誌的サイズの提示でした。私は出版の夢をあきらめかけました。そんなある日、インターネットで御社のことを知り、半信半疑で申し込みました。担当の方の対応ぶりに信頼し、50数度のメールのやり取りを経て今回のような夢と親孝行が実現できました。これも御社の経営方針と担当者の真摯なる取り組みによるものだと心より感謝しております。完成本も十分に満足できるものでありました。
最後に献本の件につきまして、担当の方には私の厚顔無恥なるわがままを真摯に聞いていただき、これにより私の思いが完結されたことに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。