原稿を書いたり、編集したりは素人で、定年退職後の暇つぶしとして、短歌同好会の事務局を引き受けてから、はじめたことである。そのことで、「一太郎」で原稿を編集し、地元の印刷所から出版したことは数回ある。
この短歌同好会の年刊誌に4回に分けて掲載した「遍路日記」を、1冊にまとめ、これから多くなる団塊世代の退職者に、読んでもらえないかと思いついた。
新聞広告によく出る自費出版社の説明会に出て、原稿を預け数日後見積もりがきた。さらにインターネットで調べた別の出版社に原稿を送り、結果を待った。2社とも見本誌をいただき、電話もいただいた。すばらしい本を出されていて信頼できた。ところが、2社の制作費に大きな差があり、ネットでさらに調べるとブイツーソリューションに自動見積もりのページがあり、試すとさらに安くなった。ただ、ページ数を入力するだけであるので概算と考えたが、決めて原稿のMOを郵送したのが、4月14日。18日には校正がメールで届いた。わざわざプリントして見た。ページ数の調整で新たにカットの版画を彫ったり原稿を直したりして新たなMOを23日に発送。校正が4月25日に届き、パソコン画面で見た。1回目わざわざプリントしたのが馬鹿らしく思えた。翌日にGOサイン。5月21日には現品が届いた。請求額も自動見積もり通り。あまりにも、たんたんと過ぎた。私の原稿変更がなければ1ヶ月もかからなかった。担当の伊藤氏にはお世話になった。全て素早いメールのやりとりでお声を聞くこともなく過ぎた。感謝申し上げる。
6月7日までにはインターネット販売、電子書籍の販売も確認できた。そこで記者クラブのメール箱に入れたところ、取材も受け地方版の記事になり、見知らぬ人から送付依頼があった。知人に送った感想も届き始め、思い切って出版したことを嬉しく思っている。
ブイツーソリューションは自動見積もり、各種オプションが明確になっているのがよかった。しかし、自費出版というのは多額な費用を要し、まだまだ簡単にできるものではない。