eコラム06 書店流通の仕組み~注文のみに対応~

c書店からの注文配本

書店流通の仕組み ~委託配本~では、新刊書籍の委託配本についてご説明しました。
しかし、本は、委託配本以外の流通形態をとっているものもあります。
その中のひとつが、「注文のみに対応」する書籍です。

c注文のみに対応する書籍とは

委託配本を行わない書籍の流通形態のひとつが「注文のみに対応」した書籍です。
これは、新刊の配本を行わずに、書店からの注文に対応して本を配送する方法です。
発行部数が少ない書籍や、一般向けではない難しい専門書など、全国に広く流通をさせるよりも、その書籍を求める人に確実に届ける方が効率が良いものなどが、この方法を取ることがあります。

c注文のみの場合は、どうやったら本を買ってもらえるの?

注文のみの対応を行っている書籍を購入するには、3つの方法があります。

1つめは、書店店頭で取り寄せ注文を行うことです。
注文のみ対応の書籍は書店の店頭には並んでいないため、出版社や取次会社から取り寄せてもらう必要があります。
これは、大都市の大型書店チェーンでも、街中の個人経営の書店でも、日本全国の書店で可能です。

2つめは、インターネット通販で購入することです。
Honya Club(本屋クラブ)e-honを始めとする通販サイトや、丸善&ジュンク堂書店のhonto紀伊國屋書店ウェブストア三省堂書店オンラインストアTSUTAYAオンラインショッピングなどの各書店のオンライン通販サイト、Amazonや楽天ブックスなどの通販サイトなど、様々なインターネット通販サイトがあります。
これらのホームページ等には、通常通り新刊書籍として情報が掲載されますので、委託配本の書籍等と変わらず購入いただくことが可能です。 >>オンライン書店(アマゾンや楽天ブックスなど)でも販売されますか?

3つめは、書店員さんが仕入れ注文をしたものが店頭に並んだ場合に、それを購入することです。
しかし、自動的に店頭に並ぶ委託配本とは違い、注文のみ対応の本が店頭に並ぶには、書店員さんの仕入れ注文が必要です。
これは、出版社が勝手に行うことはできません。書店員さんが「この本をうちの店舗に置きたい」と思ったときに出版社に注文をします。
その注文を受けて、初めて本が納品されて店頭に並びます。

そのため、書店から注文をもらうには、書店向けに「こういう本が出たよ」という何らかのPRが必要になります。
弊社では、書店向けに宣伝を行う流通オプションもご用意しておりますのでぜひご確認ください。

注文用チラシの作成と書店へのFAX送信

POPとチラシの大手チェーン書店郵送